紅茶の保存の仕方

紅茶について

一度開封してしまうと劣化の一途を辿る茶葉。
初めて開けたときのあの香りを少しでも長く楽しむためには、ちょっとした工夫が必要です。
いつまでも美味しい紅茶を楽しむために、以下の点に気を付けて紅茶を保存しましょう。

 

ポイント① 温度と湿度に注意

日本の気候は高温多湿。乾いたところを好む紅茶にとって、最悪な状況です。
これを避けるために、なるべく温度変化のない一定の温度内の環境で保存することが望まれます
極端に熱いガスコンロの近くや日光の当たる場所以外であれば、常温で大丈夫です。冷蔵庫に入れておくのも一つの手と言えば一つの手ですが、茶葉に他の食品の匂いがついてしまうのでオススメできません。折角の風味が台無しになってしまいます。
湿気は一番のNG。茶葉の風味が落ちてしまうのはもちろんのこと、最悪の場合カビが発生してしまうことも。
冷蔵庫の中に入れておくと水分が発生することもあり、それが湿気の元となる場合もあります。冷蔵庫に入れておけばなんでも大丈夫なんていうのは迷信ですよ。

 

ポイント② 紫外線は紅茶にとっても敵

お肌にとって紫外線が強敵であるように、紅茶にとっても紫外線は有害物質
紫外線は茶葉の風味を飛ばしてしまい、味気のな~い紅茶にしてしまうのです。
また、酸素も茶葉を酸化させてしまうので、茶葉を空気にさらしておくのはNG。缶入りのものや個包装のティーバッグは良いですが、大袋入りのティーバッグなどはそのまま大袋に入れておかず、密閉容器に入れ替えましょう。
この時、密閉容器も光を通さないものを選ぶようにします。アルミ製や陶器のものがオススメですが、透明のプラスチックやガラス容器しかない場合は、アルミホイルなどを敷き詰めて遮光性を高めるか、光の当たらない棚の中に入れるなどして対応してください。

 

ポイント③ 匂いの吸収に注意

紅茶の茶葉は他の匂いを吸収しやすい状態になっています。匂いのキツイものの近くや冷蔵庫での保存は避けるようにしましょう。
特に湿気を持ってしまうとその吸収率は上がりやすくなりますので、湿度には十分気を配って下さい。
紅茶缶をディスプレイして並べている人も少なくはないようですが、間違っても近くにお部屋の芳香剤など置かないようにしてくださいね。
また、戸棚の中にしまう場合も、戸棚の防臭剤や防虫剤などで香りが飛んでしまうので注意です。

 

ポイント④ 保存期間は短めに

賞味期限が一応の目安とはなりますが、あくまでもそれは未開封の場合に限ります
開封してしまった後は、できれば1ヶ月以内に使い切るようにしてしまいましょう。
その意味では100袋入りのお徳用ティーバッグは保存に向いていないのですが、上記のポイントを踏まえて少しでも長く楽しめるように保存してください。
量り売りで購入する茶葉の場合、2週間で飲みきれるくらいの量がベストとされています。一日2~3杯程度なら70~150g程度ですが、よくわからない場合は店員さんに聞くのが一番です。コーヒー豆の量り売り同様、大抵の場合は知識のある方が対応してくれるので間違いはないと思いますよ。
面倒なことも多いかもしれませんが、紅茶はきちんと保存してあげれば長く楽しめるものでもあります。
折角お気に入りの一品を見つけることが出来たなら、飲みきる最後まで労わってあげましょう。

紅茶を買う時のポイント

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