紅 茶 専 科

紅茶の等級(グレード)

2018/08/15
 
この記事を書いている人 - WRITER -
にゃん
紅茶好きの30代主婦。
目覚めの一杯からおやすみ前の一杯まで、紅茶に始まり紅茶に終わる生活をしています。
”お紅茶”なんて上品なものとは程遠い、水分補給を兼ねたガブ飲み派。
主人も実家の家族もみーんなコーヒー派のため、集まったときは一人だけ紅茶と言うメンドクサイことになる(笑)

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紅茶にも高級なものから安価なものまで様々な等級(グレード)が存在します。
紅茶葉の等級は茶葉の大きさや形によって決まる分類のことであり、美味しさのランクというわけではありません。
また、茶葉の製造の仕方によっても等級はさらに細かく分類されていきます。

茶葉の摘み方による等級

紅茶の樹の先端には芯芽と呼ばれる部分があり、その次にくる若葉や大きな葉にもそれぞれ名前が付いています。各名称は左図のとおりです。

略称読み方
FOPフラワリー・オレンジ・ペコー
OPオレンジ・ペコー
Pペコー
PSペコー・スーチョン
Sスーチョン

このうち、FOP・OP・Pを摘んだものを「一芯二葉」、PSまで含めて摘んだものを「一芯三葉」と呼びます。
一般的に、FOP・OP・Pの「一芯二葉」で製造された紅茶は、葉の数も少ないので希少価値がつき高くなります。PS以下の大きな葉も含めると、量が多くなるので価格も抑えられてきます。
しかし、茶葉の摘み方だけで紅茶の等級は決まるものではありません。
以下の製造法や「チップ」と呼ばれる茶葉の含有量などが合わさって、初めて等級というものができるのです。

 

製法の状態による等級

製造方法による茶葉の状態によっても紅茶の等級は変わってきます。
一般的に、茶葉の形を残しているものほど香りや風味が良くなるので価値が高くなります。
製法は大きく分けて以下の3つに分類されます。

・リーフ…葉を切断せずにそのままの状態で製造する方法。

・ブロークン(B)…葉を切断して細かくした状態。

・ファニングス(F)…ブロークン状態の葉をさらにふるいにかけて細かくした状態。

リーフの状態だと、摘んだ葉そのままのような状態なので、茶葉の開きが良くなりより芳醇な香りを楽しむことが出来ます。
しかし量はそれほど多くはないので、高価な値段で取引されます。
ブロークン状態・ファニングス状態の茶葉は大量生産に向いているので、市場にも多く出回っています。
葉を細かくすることで紅茶の抽出がより濃厚になり、味わいが深くなるのが特徴です。

 

「チップ」の含有量で変わる等級

紅茶の中には「チップ」と呼ばれる茶葉があります。
これは、芯芽の中でも収穫する年の一番最初に摘まれたもので、加工後にも表面に細かい産毛が残っている状態の茶葉です。
この「チップ」が含まれていると紅茶の等級は高くなり、チップの多い紅茶には「Tippy(ティッピー)」という等級が付けられます。
もとはスリランカの一部地域だけで生産され、アラブの石油王たちが愛飲していましたが、作家の開高健が紀行文の中で紹介したことで日本でも知られるようになりました。

ゴールデンチップ

茶葉を発酵させる過程でできた紅茶液に染まって茶葉が黄金色に見えることからこう呼ばれるチップ。
収穫量が最も少なく、紅茶に加工するのにも手間がかかるため、多くふくまれているものほど高価になる。

シルバーチップ

チップが銀色もしくはグレーがかっているように見えることからこう呼ばれるチップ。
収穫量も少なく、加工にも手間がかかるため、ゴールデンチップ同様に高価になる。

「チップ」が含まれていると確かに紅茶の等級は高くなりますが、だからといって「チップ」だけで構成された紅茶が美味しいのかと言われると、そうではないようです。
紅茶の色も乏しければ香りもなく、ただ口当たりがとろりとしているだけと言われます。このとろみにはうまみ成分であり、他の茶葉と混ぜることで真価を発揮するようです。
紅茶の風味というものは、他の紅茶の葉によってももたらされます。OPにもPSにも、それぞれ良いところがあるのです。
それらを上手く調合してできたものが美味しい紅茶となります。希少価値の高い高価な物だけを寄せ集めても、味に深みが生まれるということはないのだそうです。

 

等級一覧

以上の葉の大きさや形状、製造法による茶葉の状態などから、下記のように紅茶の等級が決まります。

略称読み方特徴
FTGFOPファイナスト・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー茶葉のほとんどが上質のゴールデンチップで構成されている超上級の茶葉。
TGFOPティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコーFOPの中でもゴールデンチップを多く含む茶葉。
FTGOPファイナスト・ティッピー・ゴールデン・オレンジ・ペコー
FFFOPファースト・フラッシュ・フラワリー・オレンジ・ペコーFOPのうち、一番摘み(ファースト・フラッシュ)されたもの。希少でクオリティも高い。
FOPフラワリー・オレンジ・ペコーリーフタイプのOPの中でも芯芽が特に多くふくまれている。花のような香りがする。
OPオレンジ・ペコー柔らかい若葉と芯芽から構成されており、細長い針金状で捻じれたリーフタイプの茶葉。
PペコーOPよりやや固い葉を短く太めに撚っているリーフタイプの茶葉。コクのある味わい。
PSペコー・スーチョンPよりも固い部分の葉で構成されており、さらに太く短く撚られているリーフタイプの茶葉。芯芽は含まれていない。
SスーチョンPSより太く丸みを帯びているリーフタイプの茶葉。紅茶の色は薄いものの、味わいはしっかりとしている。
FBOPフラワリー・ブロークン・オレンジ・ペコーFOPの茶葉を切断してふるいにかけたもの。切断しているため、抽出時間が短く済む。
TGBOPティッピー・ゴールデン・ブロークン・オレンジ・ペコーTGFOPの茶葉を切断してふるいにかけたもの。FBOPより細かいが、香り高い極上のブロークンタイプ。
GBOPゴールデン・ブロークン・オレンジ・ペコーゴールデンチップを含む、OPの茶葉を切断してふるいにかけたもの。
BOPブロークン・オレンジ・ペコーOPの茶葉を切断してふるいにかけたもの。OPと変わらない風味だが、抽出時間が短く済む。
BPSブロークン・ペコー・スーチョン固い部分のPSの茶葉を切断してふるいにかけたもの。増量用として利用される。
BOPFブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングBOPをさらにふるいにかけたもの。香りも色も濃く出るのでミルクティー向き。ティーバッグにも利用される。
FファニングスBOPをさらにふるいにかけ、下に落ちた小さくて細かい茶葉。ブロークンタイプよりも抽出時間が短く済み、ティーバッグに利用される。
Dダストふるい分けしたときの最小の茶葉。抽出時間が最も短く済み、ほとんどがティーバッグに利用される。
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紅茶好きの30代主婦。
目覚めの一杯からおやすみ前の一杯まで、紅茶に始まり紅茶に終わる生活をしています。
”お紅茶”なんて上品なものとは程遠い、水分補給を兼ねたガブ飲み派。
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