日本で朝一番に飲む番茶に茶柱が立つと縁起が良いとされるのと同じように、イギリスでは紅茶で縁起をかつぐことがあります。
それは茶葉に限らず、カップの取っ手を左手で持つと幸福が訪れるとか、カップを右に回すと縁起が良いなどという、カップにまつわるものもあるようです。
茶葉の形で占う運勢
日本の茶柱と同じように、カップの底に残った茶葉の形で占う方法があります。
・茶葉が犬の形をしている…友達ができる ・茶葉が猫の形をしている…裏切りに遭う ・茶葉が花の形をしている…愛と名声が手に入る ・茶葉が卵・木の形をしている…いいことがある ・茶葉がハートの形をしている…恋愛運アップ ・茶葉が指輪の形をしている…結婚運アップ ・茶葉が蝶の形をしている…楽しみごとが待っている ・茶葉が十字架の形をしている…苦難が待ち受けている ・茶葉がナイフの形をしている…トラブルが起こる |
といったような占いだそうです。
もちろんこれは茶葉あっての占いなので、ティーバッグで淹れた紅茶ではできません。
リーフの紅茶で淹れたときにだけ楽しめる占いです。
どれをとってみてもなんとなく言わんとすることはわかるような気はしますね。
犬は愛嬌の象徴のようなものだし、猫は黒猫を見かけると悪いことが起こるなんて言う迷信は日本にもあります。
ハートの恋愛運は言わずもがな、指輪はマリッジリングの暗示ですね。
単純なことではありますが、こういう所にも楽しみを見つけるイギリス人の人間性が垣間見えて面白いです。
茶葉の枚数で占う運勢
カップの底に残った茶葉の枚数でも占うことがあるようです。
・1枚=自由と独立 ・2枚=再度チャンスあり ・3枚=旅行運良好 ・4枚=安全である ・5枚=恋愛運良好 ・6枚=なんでも都合よく事が運ぶ ・7枚=友情に恵まれる ・8枚=何かしら変化が訪れる ・9枚=予期せず幸運が訪れる |
こちらもまたティーバッグではなくリーフで淹れた紅茶に限る占いですが、それにしてもカップの底に茶葉が9枚も残るというのはいささか多すぎやしないかと思いますね。
そこまで茶葉が入っていると逆に飲みにくい気がします。
しかし、そんな飲みにくい紅茶を敢えて幸運にするというポジティブな考え方は、ティータイムをそうやって楽しむイギリス人ならではなのかもしれません。
紅茶をリーフで淹れた際には、こういう茶葉占いを楽しんでみてはいかがでしょうか。