紅 茶 専 科

アメリカ人が発明したティーバッグ

2018/08/12
 
この記事を書いている人 - WRITER -
紅茶好きの30代主婦。
目覚めの一杯からおやすみ前の一杯まで、紅茶に始まり紅茶に終わる生活をしています。
”お紅茶”なんて上品なものとは程遠い、水分補給を兼ねたガブ飲み派。
主人も実家の家族もみーんなコーヒー派のため、集まったときは一人だけ紅茶と言うメンドクサイことになる(笑)

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世界中で広く使われているティーバッグ。
誰でも簡単にお茶を入れられるので、何かしらのお茶のティーバッグが家庭に一つはあるのではないでしょうか。
私も朝の忙しい時間帯にはいちいち茶葉の量を量って紅茶を淹れてはいられないので、ティーバッグに頼っています。
ティーバッグの発祥は20世紀初頭のアメリカ。ある茶商人の思いつきにより誕生しました。

 

経費削減から生まれたティーバッグ

それまでアメリカのお茶の輸入業者は、お茶の見本を錫の容器に入れて小売業者へ送り、そのお茶を試してもらって注文を取るという形をとっていました。
しかし、毎回毎回このスタイルでやっていては、錫の容器代がかかります。より安い方法はないものかと考え、ある商人は絹の袋にお茶を入れて送りました。
最初はこの絹の袋入りのものでお茶の注文が来れば良いと思っていただけでしたが、その商人の元にやってきた注文は、お茶ではなく絹の袋だったのです。
商人から送られてきた絹の袋入りの紅茶から、小売業者たちは一杯分の茶葉を袋に入れて売ることを思いついたのです。
絹の袋は後に紙の袋となり、今日のようなティーバッグになりました。

リプトンが老舗のトワイニングに対抗できたのはティーバッグのおかげ

アメリカでティーバッグが出回り始めたのは1920年代頃。それは急速に巷へ広まっていき、一般家庭でもレストランやホテルでも重宝されていきました。
しかし、イギリスでは伝統的な紅茶の淹れ方が重視されており、アメリカで作られたティーバッグは容易に受け入れがたいものでした。
実際、トワイニング社もティーバッグの利便性に気づいてはいたものの、その生産には着手していませんでした。
これに対し、リプトン社はすぐにアメリカに拠点を設け、いち早くティーバッグの生産に取り掛かりました。
リプトン社のティーバッグ紅茶はたちまちに人気を博し、リプトン社はトワイニング社にひけをとらない確固たる地位を築きました。
今日のリプトン社のティーバッグには、平たい形のものもあれば三角形のピラミッド型のものもあります。
新しいものをどんどん取り入れていく動きは、その当初からあったのだということが窺えますね。

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主人も実家の家族もみーんなコーヒー派のため、集まったときは一人だけ紅茶と言うメンドクサイことになる(笑)

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