インドネシアの紅茶

紅茶について

インドネシアに最初に紅茶が作られたのは1829年で、実はスリランカよりも古くから栽培されていました。しかし、第二次世界大戦時に日本の占領下におかれ、茶園は荒廃、紅茶の栽培がストップしてしまいます。
1945年に独立を果たし、紅茶の栽培も再開され、現在のような世界有数の紅茶生産国へとなっていきました。
茶葉はほとんどが輸出用で、国内では余り飲まれていないそうです。

インドネシアの紅茶は渋味が少なくて口当たりが柔らかい、クセのなさで人気が高い紅茶です。スリランカの紅茶に似ていますが、それよりもコクが少し劣ると言われています。

 

ジャワ

ジャワ島はインドネシアの紅茶の主要産地で、ボゴールやバンドン周辺などの西部地域を中心に栽培されています。標高は1200mほどの高原地帯で、年間を通して栽培・収穫されています。
乾期になる7~9月頃までの間に良質の茶葉が収穫されるので、クオリティーシーズンもこの時期になります。

日本でも「ジャワティー」としてよく知られており、一時はブームにもなりましたよね。最近はあまり見かけませんが、古い自販機などでたまに缶入りのジャワティーが販売されています。

淹れた瞬間に爽やかな香りが立ちのぼり、クセのない口当たりがどんな食事にも合うと人気です。

 

スマトラ

インドネシア諸島の中でも最大の島であるスマトラ島北部のメダン高原を中心に栽培されています。標高1500mに位置し、一日の温度差が少なく、安定した気候で、一年を通して栽培・収穫されます。
ジャワと同じく7~9月に乾期を迎えるので、その時期の茶葉がクオリティーシーズンとされます。

水色(紅茶の色)がとても濃く、かなりオレンジ色が強い印象です。コクが強く、ジャワよりもはっきりとした味わいがあります。それでいて甘味があり、クセがないので、ストレートでもミルクティーにしても美味しくいただくことが出来ます。
スリランカのローグロウンティーに近い味わいであるとも言われています。

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